とあるベンチャーの考察ドロイド

独立生態系ベンチャー新卒1期生、'09入社のハチロク。スタートアップとかマネジメントとかECとか広告とかとりとめのない日常とかについて書いていくよ。

キャリア選択はリスクではなくベット

まずはキャリア選択について、何回かにわたってつらつらと書いてみたいと思います。

 

学生時代に関わったNPO活動の延長線上で、社会人になってからもずっと、就活生の支援を行っています。別にお金や見返りをもらっているわけではなく、逆にゴハンをおごっていたりもするので、もはや完全に趣味です。

 

私がベンチャー企業に所属していることから、ベンチャーを見てみようか迷っている、ベンチャーってどうなの?などという相談を就活生から受けることがちょくちょくあります。

 

日本では多少失敗したって、最悪死にはしない、リスクは低いんだからどんどんベンチャーとか、起業とか挑戦すれば良い、という論調はおそらくこの就活生達も耳にしていて、実際のところの話を聞いてみたいという背景があるのでしょう。

 

リスク低いから挑戦しよう、というのはある意味では正しいと言えます。

 

アメリカでは優秀な学生のキャリア選択として挙がってくるのがNPOや起業、その次にベンチャー、さらにその次に大企業、という序列だったりするわけで、最近では日本でも少しずつアメリカ的なキャリア選択を行う学生も増えてきているのは日本のイノベーション力の底上げにもつながるし、良い傾向であるように思います。

 

そういったものを踏まえつつ、私はそんな就活生達に対して、リスクではなく悔いのないベットをするという観点からよく考えて欲しい、ということを話すようにしています。

 

確かに、就職した会社が潰れて路頭に迷ったとしても、国や周りが助けてくれるから生命を脅かされる意味でのリスクは、ほぼ存在していないと言えるでしょう。それでも、ミスマッチなキャリア選択をしてしまう、もしくは自分に合う選択ができたとしても「キャリアの交通事故」とも言える出来事が起こってしまうことで、精神的に病んでしまったり、充実さが感じられず若い内のエネルギッシュにやれる貴重な時間を消耗してしまったりする可能性は拭い切れません。

 

大企業に入ってもノルマ競争や人間関係で病む人だっているし、ベンチャーに入ったからといってビジョンの見えない仕事ばかりでやりがいを感じられない状況に陥る人だっているし、 そういった意味でのリスクの前には、もはや大企業かベンチャーかという括りは意味を成さないのです。

 

ファーストキャリアでの経験が良くも悪くも、社会人としての価値観の基盤となる。

そのベースが決まるフェーズで、どこにベットするか。

 

ベットした結果、自分はこの仕事には向いてないなという気づきに終わるかもしれない。その気づきをベースにして次の選択を前を向いて行えるかどうかは、ベットする意思を持って選択出来ていたかどうかで決まるのではないか。

 

ベットすることこそが、前を向いて決断する、ということに他ならないのだから。

私はそのように考えています。

 

今は情報が溢れている時代だからこそ、就活生もいざ初めてのキャリアの選択を迫られると、リスク先行の不安に支配されてしまうのも無理もない話です。その処方箋こそが、前を向いて決断する思考プロセスにあると考えながら、私は今も就活生と向き合い続けています。

 

 

今回はリスクではなくベット、という概論だけで話が長くなってしまったので、次回はベンチャーという括りにも色々あるよ、というその場合分けというか、変数となり得る要素について考察してみたいと思います。

 

 

話は変わるけど

乃木坂の14thシングル選抜が発表されましたね。緊張感を変わらず持ちつつも、紅白出場という悲願達成を経て目線が一段上がったメンバー達のコメントにぐっと来ました。

そして推しメンのまいまいが卒業最後のシングルにして初センター、感慨深いです。乃木坂、私はDD寄りのまいまい推しなのですが、このままだと普通のDDになってしまうことへの漠然とした 不安をかみしめながら、本日は筆を置きたいと思います。

 

natalie.mu